津軽のシンボルお岩木さま
岩木の地に降り立つと、まっさきに目に飛び込む雄大なお山が標高1625m、青森県の最高峰、岩木山です。
津軽平野に雄大な裾野を広げてそびえ立つ優美な姿はまさにシンボルにふさわしく、人々は神が宿る山として崇めてきました。麓には世界文化遺産に登録された「国指定史跡 大森勝山遺跡」があり、今から約3000年前、縄文時代晩期のストーンサークルも発見されています。太古の時代から津軽人の誇りであり、精神的な支えでもある岩木山は、畏敬と親しみの念を込めて、「お岩木様」や「お山」と呼びならわされています。
オラホのお山
岩木山は見る角度によって姿が大きく異なる山。同じ岩木地区であっても、三峰に裾野を長く引いた形、どっしりとした三角形、てっぺんが平らな形、水面に映る「逆さ岩木山」などなど、様々な美しさがあります。地元の人は写真に映る岩木山の姿から地名やビューポイントを当てるのがお得意。のどかな風景とともに岩木山の形の違いを楽しんでみませんか。
神が宿る山、岩木山
岩木山は日本海から吹きつける強い風を遮り、すべての命の源である水をはじめ、たくさんの恵みを与えてくれます。津軽に暮らす人々は、先祖代々、朝な夕なに岩木山を見上げ、心の中に岩木山を鎮座させ、自分たちの山だという意識を育ててきました。旅行の帰路や帰省の際、岩木山が見えると「故郷に帰ってきた」という実感が湧くという人も少なくありません。
「いわき読本」(岩木山観光協会)より抜粋