3月17日 百沢コース
百沢スキー場は先週末でクローズとなりましたが、まだまだ雪山を存分に楽しめるじゅうぶんな積雪があります。
森林限界を境に、下部と上部では積雪構造が大きく異なります。樹林帯では、典型的な春の安定したザラメ化が進行しています。しかし、森林限界以上では、少なくとも1m下までは、いくつかの弱層が残っていて、積雪安定性テストにも反応が見られました。
一見、春の安定した積雪のように見えますが、まだ内部では冬の不安定性が残っていますので、斜度の大きく変わる地形や急斜面での行動には気をつけましょう。大きな沢状の地形は、まだ登行のルートとしては選択しないほうが良いと思われます。
この後数日、まとまった降雪、積雪が予想されています。一時的ではありますが、冬のコンディションに戻ることが予想されますので、登行時は出来るだけ斜度を落とした尾根状地形をルートに選択する、滑降時は斜面によってお互いにウォッチングしながら一人ずつ滑走するなどの行動様式をとり、安全確保に努めましょう。



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