赤倉沢左岸、扇ノ金目山上部。
ここ数日の強い風によって、斜面の多くの雪が飛ばされて、雪面が波を打ったり固くなっています。飛ばされた雪は、風下側の尾根直下や凹状地形に大量に堆積していて、ウインドスラブ(雪が風によって運ばれ、板状に堆積したもので表層雪崩の原因になり得る)を形成しています。森林限界を超えると、雪面は、日射を受けて融解した雪面が夜間から明け方にかけて氷化しています。
森林限界を超えて行動する方は、アイゼン・ピッケルの携行と適切な使用をし、滑落には十分気をつけてください。また、雪崩の誘発、発生した場合の被害を回避するために、安全な地形の選択を心がけましょう。
滑走者は、風の影響を受けて雪面の凹凸が著しくなっている斜面での行動に気をつけましょう。
ここ数日、麓では春のような暖かさですが、山はまだまだ冬の様相です。入山する方は、十分な装備で臨むようにしましょう。
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